<勝負脳>の鍛え方

オリンピックで北島選手が金メダルとってから一躍注目を浴びた勝負脳。それはいったいどんなものなのか？
脳外科の立場から前半は脳の仕組みをわかりやすく解説して、後半から勝負脳の解説が始まる。
まず、９つの秘訣をあげている。
まずは、サイコサイバネティクス理論を解説しているが、これはどういうものかというと、人間が目的を達成するにはどうすればよいうかを明確にした理論。１９６０年代にアメリカの外科医が提唱したもので、簡潔に言うと人間が行動を起こして目的を達成するには①目的と目標を明確にする。②目的達成の具体的な方法を明らかにして実行する。③目的を達成するまでこの実行を中止しない。というらしい。非常に簡単なことだが、これができないと。
次に、最初から１００％集中する。たとえば、スポーツの世界でいえば、野球の試合で最初の打席で第１球目をど真ん中のストライクを見逃した。その選手はまたおなじような甘いボールが来るだろうと期待するがそんなボールは二度と来ない。試合開始の直後こそリズムをだしていないピッチャーこそ勝負時である。あとから徐々にペースを上げていこうというのは、平凡なレベルなあいてに通用しても一流相手には通用しない。イチローを例にあげるとかれの初球のヒットは非常に多いと。次にあげているのは、「相手の攻撃は最大にチャンスである」と。これもボクシングを例に、パンチを出した後のすきをねらうというもの。
こんな感じで９つの秘訣をあげている。
本番に強くなる方法や、普段の鍛え方などなど。医学的に細かい説明もあるが、かなり興味をそそられる内容が満載だ。
簡単に読める本です。
★★★☆☆

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