中東激変

２００８年９月の新刊。いま何かと話題の中東を中心に取り上げた一冊。中東での石油市場の構造変化や経済状況、日本の位置づけなど多方面から論説している。
GCC諸国（サウジ、UAE,クエート、カタール、バーレーン、オマーンの６カ国）のイメージは昔から石油だが、特にUAEのドバイの発展はめざましいようだ。建設ラッシュで、特に新空港などが中東と世界とを結ぶ世界の中心になるといわれている。まさに、ドバイは中東の好況のシンボルである。
また、中東のシリコンバレーといわれているイスラエルも経済は堅調のようだ。
一方で人材不足、教育の遅れ、進むインフレレという難題も多い。
民族問題、宗教問題の多いエリアだが経済格差は同じ中東でもはじまってきている。
世界が注目しているなかで日本はというと、中東からは「成長がとまった国」としてうつっているようだ。
FTAやEPAなども魅力のない日本は後れをとっている。
悲しい現実だが、事実である。日本の技術力をさらに磨くとともに、違う土俵、たとえばアニメなどの文化をもとに文化交流をすすめることで日本をどんどんアピールしていく必要がある。キャプテン翼は中東をはじめヨーロッパでは、一番有名な日本人だとか・・・・。なんとあの元フランス代表ジダン選手は、キャプテン翼に憧れてサッカーをはじめたとかいう噂があるとかないとか。
国内政治で騒いでいるうちに日本が世界から乗り遅れないようにしないと、・・・・。

★★★☆☆

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