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「2時間でわかる起業セミナー」のお知らせ                                         日時:2月16日(水)                                                 場所:渋谷                                                      時間:18:30-21:00(受付18:15~)                                                費用:2,000円                                                                                     内容:「実践型」「少人数制」をコンセプトに、会社設立における定款、登記、機関設計や設立後に必要な社会保険、 記帳・会計等の基礎知識のすべてがわかる! 今なら、会社設立にまつわる税金、社会保険関連の各種届出が一目でわかる「会社設立ハンドブック」進呈中! 詳しくはこちらまで      「【50代から起業】セカンドキャリアセミナー」のお知らせ                                         日時:2月9日 場所:小伝馬町                                                    時間:18:30-21:00(受付18:15~)                                                費用:4,000円                                                                                     内容:50代の方にとってはセカンドキャリアを考える時期です。定年後あるいは早期退職後は「再就職か」それとも「起業・開業か」。そのためには、働きながらもらえる年金制度の仕組み、失業保険と年金制度の関係、継続雇用にまつわる制度、そして、起業における会社設立などの基礎知識が必要です。そんな方々のための基礎知識セミナーです。詳しくはこちらまで

暴走老人!

タイトルが面白く購入してみた。論説本でありながらついついストーリに引き込まれてしまう。さすが芥川賞の藤原さんという感じです。読者を引きつける魅力がある。
現代のさまざなな問題を老人を例に、時間、空間、感情という3つの観点で論説した本。
たとえば、時間という観点では、最近の老人のキレる事件が多いのはなぜか?
「私達の体内に流れる時間は、時計の時刻として表示される時間とは一致しない。体内時計は代謝の速さに対応している。それは、おおざっぱに酸素消費量である。酸素消費量が少なければ体内時計の進行は遅い。この酸素消費量は脈拍数から推測できる。高齢者の脈拍数は毎分50程度。子供は70程だという。この差が体内時計の差になる。つまり高齢者のほうが体内時計の進みが遅い。体内時計の進みが遅いと現実の時間が早く感じされる。つまり体が現実の時間に追いつかない。」と生物学者が説明している。
こんな老人が、たまに、最近あまりない「待たされる」という予期せぬ時間に遭遇する。すると発火してしまう。
つまり、まわりの環境が、待たなくても良い時代になってしまったのがひとつの要因。
たとえば、喫茶店でも、昔の喫茶店と違い、席でオーダーしたものを待つということがない。スタバのようなコーヒー店が増えたのがその一つにある。混んでいたら入らなければいいだけ。また、レストランも昔とは違い、事前に予約するということが通常になった。つまり待たなくていいシステムが確立された。
こんな世界で「待たされる」ということがおきると怒りが起こる。
また別の側面で、富裕者と貧困者の一番大きな違いを、富裕者は時間を買うことができるという。一つの例では、
自家用ジェットt機。また、ホテルなどでのエレベータでの専用利用。これらはすべて時間を富裕者の権力や財力で購入していることになる。これが究極の富裕者。
そんないろいろな観点で、「時間」というものを説明しているが、随所にでてくる老人事件にからめて説明しているところにこの本の面白さがある。
老人の団体がスタバに入ってきてオーダするまでのやり取りを解説した一文がある。現代を如実に表した面白い内容である。一読あれ。

★★★★☆



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