世界で一番いのちの短い国

西アフリカにあるシエラレオス共和国。あまりになじみのない国名だが、世界で一番悪い医療統計記録が沢山ある。平均寿命は２５歳から３５歳。日本の約３分１。ＷＨＯからは常に注目されてる国。そんな国で国境なき医師団が活躍している記録の本。日本の5倍はあるゴキブリがごろごろしている。ハツカネズミよりでかい。医師もいなければ手術施設なんかもない。かなり多くの人がＨＩＶ陽性。子供はマラリア。
そんな国で活躍する医師団は、運営理念を持ち活躍している。
・政治、宗教にとらわれない。・医療のみを提供する。・国際社会に訴える。など。
そんな中で国際協力において一番重要なのが教育であると説く。内戦が絶えず、5歳にして戦争に参加して人殺してもなんとも思わない。そんな子供が成長していく。まさに国際問題になる。
本当の国際協力とは、
・教育とその後のシステムの確立（スポットではなく継続しなければ意味がない）
・文化を尊重する。（押しつけない）
・対等の立場で向かい合う。
・お金は与えるのではなく、貸す。（与えると人は怠惰になり成長しない）
こんなことを説いているが、まったくその通りだと思う。
いまの先進国でも当てはまる内容だ。
世界は広い。いろいろ考えさせられる一冊。

★★★☆☆

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