イスラエルロビーとアメリカの外交政策Ⅰ

かなりギッしりと密度が濃く書かれているイスラエルロビーに関する著。
ある程度、アメリカとイスラエルの関係を理解してから読まないとときついかもしれない専門書？。
私としても密度が濃いために少し読むのに疲れた。
以前もカーター元大統領の著書やアメリカのイスラエルびいきの本で紹介をさせてもらいましたが、この本は
その中でも特にイスラエルロビーに焦点を当てている。
著者はイスラエルロビーの政治への影響はもちろんのこと、外交においてももはや国益になっていないと考えており、
反米テロの一端もになっていることをあげている。
また、イスラエル批判はアメリカではいままではタブーとされてきたが、メディアにおいても新しい動きが出てきており、アメリカ国民自身ももはやイスラエルびいきに対して批判的になってきている。問題は高学歴、高収入を武器に政治資金に影響力をもってしまったユダヤ人国家米国が、その流れを止めることができるのかという一点に集約されることだろう。まさに資本主義国家の究極のジレンマのような気もするが・・・。
日本の官僚と政治家の関係に似ている根の深い問題である。
★★★☆☆

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