日はまた昇る

９０年代にベストセーラーになったビル・エモット氏の「日はまた沈む」の続編。
日本衰退の評論の意見の多い中、日本復活を唱える数少ないエコノミスト。
本書では小泉改革による日本の変化と靖国問題、そして日本型資本主義に変化を及ぼしたホリエンモン事件を題材にしている。
政治改革という意味では　歴史に名を残す小泉改革。
日本型資本主義の甘さを露呈したホリエモン事件を機に、国際競争力や商法の改革を築かせてくれた事件。
そして、国内問題と国際問題をかかえている靖国問題。
たとえば、靖国問題に関して言えば、国内問題としては、総理の参拝が政教分離に違反するかどうかが問題視されているが、必要に応じて憲法の見直しが迫られるかもしれないと。
また、国際問題としては、問題とされている一部の戦犯の霊を他の神社に移すことで、国内問題、国際問題の両面での解決を図るなどを検討をすべきだと。
この靖国問題の解決こそが、今後の日本の国際社会におけるアジアでの位置づけや発展などすべてに関連してくる課題だと指摘している。
確かにこの問題は　根が深いが、日本人特有の問題先送りでは糸口が見つからず、改革なくして　アジアでの立場、
あるいは国内政治の安定にはならないのも確かだ。国際社会を見据えた場合には、この問題を解決することでいろいろな糸口が見えてくるかもしれない。
★★★☆☆

タグ：靖国問題 小泉改革 ホリエモン